テストが終了した後、悩んでいた。
このままじゃ、ライセンス。。やばいのでは??
もう一度年内にことりを学校へ連れて行って、立たせる特訓をしなくては…
そう思い、学校にことりを連れていく予約を入れようとするが、年末はもう予約でいっぱいと断られた。
先生にかけあってみるが、一日4頭やるならいいけど?って、、4頭一人は今の私じゃ無理だ。。
学校なのに、なんで勉強のために連れて行けないの?といじけていると、10代の同級生に「予約するのが遅いんだからしょうがないよ」と諭される。
確かにそうだと冷静になった。
とりあえず本格的なカットはやらないで、立たせる練習だけということで、比較的空いている木曜日にことりを連れて行き、先生に立たせ方を教えてもらうことなった。
「ことりは一度はしめなきゃならない。でももうやめてください!って泣いたって知らないよ」
先生のいつもの冗談とわかっていても恐怖だ。
ことりは家では、けっこうちゃんと立っている。
なのに学校に連れていって、わざわざおちつかなくさせて、シメるなんて、意味あるのか?とわからなくなったりもしていた。
何も知らないことりは朝リードを見せると大喜び。
学校の教室へも、やる気満々で階段を登っていく。
ことりの特訓は他の一般の家庭から来るモデル犬のシャンプーが終わってからなので、クレーツに入れてテーブルの下に置いておく。
しばらくフンフン鳴いたり、隣のクラスの先生に尻尾をふったりしていたが、やがて寝てしまった。
モデル犬のドライヤーをしていると、ライセンスの審査員にもなる先生がやってきてドライイングを手伝ってくれる。
ここぞとばかり、ことりがおちつかない現状を相談する。
先生は一朝一夕ではできないねという。
そして「犬は触れた瞬間に、人間がいつもと違うとわかる。
けれど、顔だけでも笑顔でいれば、とりあえずは安心するから、そうやって犬を騙しなさい」と言う。
笑顔かぁ。
確かにテストの時は鬼の形相だったかも。。^^;
昼休み、一息いれて、いよいよことりをテーブルに乗せる。
テストの時より全然静かだ。
担任の先生にもちゃんと立ってるじゃないと言われる。
いまさらしょうがないけどテストの時がこうだったらなぁ。
しばらく見てもらって、自分の問題点を指摘される。
ことりが動くのに合わせて自分もつい移動してしまうということ。
見る人が見たら、犬のほうが上、とすぐにわかってしまうそうだ。
そして正しい姿勢で立たせるための訓練。
首と股の間を持ち、ぶらぶら〜んとさせて背筋が伸びたのを確認してから立たせる。
先生にほらやってごらん!とことりを渡されるが、ついつい常々思っていた疑問を口にしてしまう。
「あのう…これって首のホネが折れるんじゃ?」
「折れません!!!」
異論をさしはさむ余地なしな断固とした口調に、何も言えなくなり、私もことりをおそるおそるぶらぶらさせる。
ことりは困惑顔だが、痛そうではない。
ここで犬の体の構造はこうであるから、こういう持ち方で心配はないと説明があればもっと安心して持てるんだけどなぁ〜
でもここは先生の長年の経験を信頼するしかない。
背筋をまっすぐに伸ばす。
そしてことりの場合、やや首を前よりにして前足に重心をかけさせる姿勢がベスト。
そこからはことりの特訓というより自分の特訓だ。
ステイの声が小さい!そんなんじゃ聞こえないよ!と激が飛ぶ。
ことりをしめるとか言って、しめられてるのは私だ。
まぁそのほうがいいけど。
大切なのはメリハリを聞かせるということ。
何度も聞いて頭ではわかっているけれど、やっているつもりだったけれど、まだまだ出来ていなかったのだ。
どこかで理由をつけて犬に妥協していたのだなぁと思った。
自分の意識が変われば、ことりはすぐ立つようになるそうだ。
はっきりと主張すること、決して妥協しないこと。
たとえ相手が小さな犬であっても。
自分にとっては不得意な分野だ。
でもここをくぐらないとライセンス合格の道はないのだ。
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